この記事を簡単に言うと
・金子哲雄さんの本、「超三流主義」についてのまとめ。

・金子さんは2012年に亡くなられた流通ジャーナリスト。本書では、低年収ながらもゴージャスに生きていく方法について解説されている。



2012年に亡くなられた流通ジャーナリスト「金子哲雄」さん。私は彼のことが大好きで、今でも本を読んでいます。今回はその中でも超三流主義【電子書籍】[ 金子哲雄 ]という本の内容をまとめたいと思います。
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1章 「賢い買い物術」と「値切りテク」で人生のコストを半分に節約できる!

まずは1章から、引用しながらまとめていきます。

■「集客商品」と「収益商品」を見分けろ
・集客商品に釣られてスーパーへ足を運び、関連陳列に誘われてついつい安くない商品まで買ってしまったのでは、賢い買い物とは言えません。
・日々の節約によって生活費を圧縮し、浮いたお金でゴージャスを楽しむ。
それが超三流主義の行き方なのですから。
金子さんが主張する「超三流主義」の生き方の基本です。

■異業種格闘技戦勃発!「買い分け」の時代がやってきた!!
・どんな店でどんな物が安いのかを知って「買い分け」すれば、生活費は楽に3割カットできるのです。
【米・酒】⇒郊外のホームセンター
【調味料】⇒100円ショップ
【カップ麺・スナック菓子】⇒ドラッグストア
【オリーブオイル・パスタ】⇒ディスカウントショップ
【シャンプー・洗剤】⇒家電量販店
本書の出版から6年経った現在では、例えば米や酒はふるさと納税 で手に入ります。
また、シャンプーや洗剤は家電量販店で買うように推奨されていますが、株主優待を使えばさらに節約できますね。

■レンタル利用でプチ・ゴージャス
奥さんが1年ぶりの同窓会。見栄だって張りたいでしょう。そんなときはレンタルをすれば十分。
30万円以上するエルメスのバッグが1週間で1万5,000円程度でレンタルできる。
ホント、コレです。1回の同窓会やパーティーの為にドレスやブランドバックを買う人がいますが、それだとダメ。
Cariru」や「airCloset」などのサイトでレンタルすれば十分だと言っているわけです。
【関連サイト】
Cariru(女性用ドレスのレンタル)
airCloset(女性向けのファッションレンタル)

■アウトレット激得活用術
鉄則その1【買うもの・ショップをあらかじめ決めておく】
鉄則その2【お買い得品を店員に聞く】
鉄則その3【バーゲンを狙う】
鉄則その4【友人を誘ってまとめ買いをする】
鉄則その5【フードコートにご用心】
アウトレットショップに行った際に、さらにお得に買い物をする鉄則が解説されています。

■値切れる者が不況を制する
「値切る事によって、その分働かなくても済むんだったら、それでいいじゃん」
流通ジャーナリスト“カネテツ”流の生き方です!

■週末のどしゃ降りは「恵みの雨」
欲しいものを自分から主体的に決めちゃダメ。
人気のないもの、売れ残ったものの中からさらに不人気商品を選んで値切り、安く買った物。
それを好きになるのが超三流主義であり、生活費50%オフの極意なのです。
コレも“カネテツ”流の生き方と言えますね。

まだまだある!カネテツ流節約術
・コーヒーのでがらしでお部屋の消臭剤
・ハーフティッシュ
・節約スープ
・ご飯は保温しない
・ペットボトル飲料や缶ジュースは買わない
・NTTの基本料金をゼロにする
・靴下は同じものをまとめ買いする
他には、こういった節約術が解説されています。詳細が気になる方は、超三流主義【電子書籍】[ 金子哲雄 ]で確認してみてくださいね。

2章 住宅費を制する者が人生を制する

続いては第2章なんですが、主に住宅に関する節約術が解説されています。このブログ記事ではタイトルだけ紹介します。
・「固定費」にお金をかけるなんて愚の骨頂
・住宅ローン人生は現代の小作人だ!
・ローンは固定費の代表選手
・家は買うより借りるもの
・ライフステージによって一等地は変化する
・狙い目は「UR」
・買うなら地方の激安リゾートマンション
・リゾートマンションを「資本的支出」として活用する

3章 景気の波に左右されない「強い家庭」をつくる!

次は、第3章です。

■激安情報をモテの武器にする!
小さい頃から小太りでスポーツが苦手だった僕は、モテた記憶がほとんどありません。
僕は人生最初の目標を「新しいモテの価値観をつくる!」に決定したのです。
第3章では主に、金子さんの幼少時のことについて綴られています。以下、第3章の中で印象に残った部分を引用しながらまとめておきます。

■お金をかけずに、欲しいものを手に入れる!
(カセットテープを購入してCDをダビングして転売した経験から)
中学1年生のとき、「お金をつかわなくても、欲しいものを手に入れることができるんだ」ということを学んだのです。

■カネテツ流ネオ資本主義を生んだCDプレーヤーの価格破壊
働いてお金を貯めるスピードよりも、CDプレーヤーが普及して価格が下がるスピードの方が早かったのです。努力ってけっこうバカバカしいんだな。だったら努力なんてやめちゃおっと。
だったらもう勉強しない。人生の抜け道を選んで生きていこう。

■家庭経営におけるランニングコストを意識する
原価を計算すると外食する気持ちなんてすぐに失せてしまいます。

■人生の損益分岐点を低くしろ!
高学歴・低収入の時代にあっては、収入が少なくても生活できる経営手腕が必要です。

■稼ぎすぎは損をする
奨学金や都営住宅などの公的支援を利用して、それが有益な年収を計算したところ家族4人で年収350万円程度という結果が出ました。
低金利の教育ローンや奨学金を借りる資格を得たり公営住宅に入居するには所得制限があるので、さまざまな公的支援を受け得をするためには稼ぎ過ぎは厳禁なのです。

■給料が高ければハッピーなの?
真の国際競争力をつけるためには収入を高くする努力よりも、低収入でも生活できる力をつけていくほうが現実的。収入のために会社にしがみついている人生なんて、僕にはとてもハッピーとは思えません。

■見えないところにお金をかける人はバカ
トヨタ生産方式の「ジャスト・イン・タイム」、これは必要な時に必要なものを仕入れる。在庫は必要最低限にするという意味です。
あれこれ節約する前に、ムダな買い物をしないだけで食費が8~10%削れるということになります。

■「幸せのコスト」は安いほうが幸せ
ホノルルじゃなければ海じゃないという人間よりも、江ノ島を見て感動できる人間の方が幸せではないでしょうか。

■賢い買い方や節約法を知る者が婚活を制する
「僕の年収は200万円台です。でも僕と結婚してくれたら、600万円台の満足度を保証します!」
女の子と付き合うまでの費用は、損益計算書でいうところの「投資」にあたります。
そして付き合いが始まった、あるいは結婚したとなればこれは「経費」に変わります。

■恋愛相手はランニングコストの低い子を選べ
相手が沢尻エリカだったら?僕にはちょっとキツイだろうな…
(ブランド、高い化粧品を使ってそう、食事は吉野家で満足してくれないだろうし…)
ユニクロが似合う子であれば、イニシャルコストもランニングコストもかからず、恋愛を長期的な投資として見たときお得感があります。



4章 清く!美しく!ゴージャスに!


続いては、第4章です。

■節約して浮いたお金でロレックス!
低所得者がお金持ちのふりをするとき、ロレックスはもってこいのツールです。
スーツや靴、パンツで節約を重ね、浮いたお金でぜひロレックスを!
中古で構わないのです。

■英字新聞と外車で「賢い」「金持ち」のふりをする
僕は、バカだけど賢く見える方法、貧乏だけど金持ちに見える方法を考えてはそれを実践していました。
「どんな相手と交渉するときでも、お金がありそう、教養がありそうなふりをしないと足元をみられてしまう。お金も教養もなくてもいいから、ありそうなふりをしろ」 
「もうそろそろ、この物欲競争から抜け出して、価値観かえようよ」

■待ち合わせは高級ホテルのロビーで
「ロビーをうろちょろ」=「フィクサー」=「金持ち」
デートの待ち合わせによく利用してたのは、ホテルオークラのロビー、そしてデートは毎月25日。
なぜならロビーコンサートだったからです。

■高級ホテルの常連のふりをする
お金はなくてもロビーにいるだけでセレブ気分が味わえましたから。
自慢じゃないが、僕は都内のホテルには1度も泊まったことがないのです。

■できなくても、できる男に見せるテク
ホテルの無料サービスは封筒と便箋だけではありません。僕がよく利用するのは無料シャトルバス。
バスはホテルを利用する人なら誰でも(泊まり客でなくても)利用できる。
別にシャワートイレを利用するためだけにバスに乗っても良いじゃないか。

■財閥系関係者のふりをする
僕の会社の名前は「丸の内コンサルティングネットワークス」。いかにも丸の内にオフィスを構えているようですが、実はオフィスレス。
独立して初めて仕事を取るときは過去の実績がないわけですから「仕事ができる人」っぽい演出が必要です。そのために高級ホテルやメールボックスを利用すれば良いのです。

■六本木ヒルズを「事務所みたいなもん」にする
「事務所はどこ?」と聞かれた時に「六本木ヒルズ」と答えるのはNG
それでは嘘になってしまいます。
「そうね、六本木ヒルズが事務所みたいなもんかな」程度にとどめておきます。

第4章の「清く!美しく!ゴージャスに!」、他にはこんなタイトルもあります。
・トレンドスポットこそジャージにママチャリで
・女の子と寿司屋に行ったら、まず全任権を受けよ
・海外旅行は一流ホテルの安い部屋を選ぶ
・6000円で買った男爵位の経済効果は6000万円!


5章 良好な人間関係がお金を生む究極の武器になる

次は、第5章のまとめとなります。

■節約したお金は他人のためにも使う
僕は節約を「長期型の投資」だと考えています。
節約したお金を他人の為に使えばそれが回り回って自分に戻ってくる、結果的に生きたお金になる、と。
これが文字通り、カネテツ流の哲学です。

■MBAなんて“マヌケ・バカ・アホ”の略
資格や検定などにお金や時間をかける人がいますが、自己啓発なんてバカバカしいというのが僕の考えです。検定とは受けるものではなく、自分で作って人に受けてもらい受験料をもらうものだと認識すべきものでしょう。資格を取るよりもクライアントづくり、自分のファン作りの為にお金を使った方が「資本的支出」につながると言えるでしょう。

■勉強よりも「雑談力」
「おまえ、それだけ営業ができたらもういいから」と解答用紙に名前を書くだけで及第点をもらえたり点数が低くても大目に見てもらえるようになったのです。
ポイントは、生き残るためには相手の好みを素早く的確にキャッチする事が重要だということです。

■目指すは「人間ポータルサイト」
何かについての知識が必要になったら自分で本を読んだり検索したりするのではなく、知っている人に聞けばいい。

■「断らない」で頼られる存在になる
人脈をつくる目的で異業種交流会に参加する人がいますが、僕に言わせればあれは無駄。一円の得にもならないどころか参加費がもったいない。
ギブ&テイクと言いますが、僕の場合はギブギブギブギブ&テイク。この気持ちで普段から過ごしていると頼まれやすくなりますよ。

■低収入で生きるにはゼロベース思考で身につけろ
年収200万円の人の1万円と、年収1000万円の人の1万円では価値が違う。
世の中には金持ちよりも低収入の人の方が多い。だったら低収入でも豊かに暮らす方法を考えればコンテンツとして売れるのではないか。
世の中の裏技を徹底的に調べれば、「収入がなくても欲しいモノを手に入れることができる」「低収入でも生きていける」ことを学びました。

第5章の「良好な人間関係がお金を生む究極の武器になる」、他にはこんなコンテンツもあります。
・組織・財閥では5番手を狙え!
・就職活動で40万円稼いだ僕の裏技
・手土産を有効な先行投資にする
・僕の名刺は月替わり

6章 「身の丈を知る」ことから“超三流主義”の一歩を踏み出せ!

では最後に、第6章をまとめたいたいと思います。

■貧乏人は、自分でできることは自分でやる!
(引越しの時)自分でできる梱包作業は自分でやりますから、その分値引きして下さい

■超三流主義者は病気をするな!
何はともあれ健康第一!超三流主義者は病気をするな!
病気になったら、いくら節約したところで医療費で蓄えは吹っ飛び、ゴージャスを楽しむ余裕などなくなってしまいます。

■◎競争が激しいジャンルで努力するなんてアホ
自分が楽しいと思う分野、好きな分野で勝負していかなければ勝てない。
競争に勝つためにはお金と努力と忍耐力が必要です。
でも超三流主義の立場からすれば、お金をつぎ込み努力と忍耐力を強いられる競争をするなんてアホです。

「超三流主義」(故・金子哲雄氏) 最後に


ということで以上、超三流主義【電子書籍】[ 金子哲雄 ]という本から引用しながらまとめてみました。
個人的にはこの中でも、赤文字の部分が特に印象に残りました。
今後、何かの参考になれば幸いに思います。








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